ディスクブレーキのピストンを交換
ディスクブレーキが効かなくなった。どこからかオイルが漏れているようだ。最近、このメーカーはその症状が頻発するように思う。
日頃からきちんとメンテナンスしているので、疑わしい場所はピストンしか残っていない。ということで、キャリパーまで分解する大がかりな作業を敢行。
アジの開きならぬ、キャリパーの開き。
ピストンを取り出してみる。こちらはオイル側(内側)。セラミックピストンなので、綺麗な白。
こちらはパッドにあたる面(外側)。清掃しても、これぐらい汚れている。
オイル漏れの疑いがある側面。これでもパーツクリーナーで清掃済みだが、汚れ具合からするとパッド面よりも状態は悪そうだ。写真の上側が外に出ている部分。段付き汚れになっているので、分かりやすい。それよりも気になったのは、段付き汚れの下側。外には出ていないはずだが、これだけ汚れている。真っ白だった内側とはえらい違いだ。汚れがだんだんと送り込まれていくのだろうか、黒い点々となって取れないのも気になる。
オイル漏れ疑惑のオイルシール。ゴムとしての柔軟性はまだ残っていた。
しかし、大きな問題はここから。なんと、ピストンとオイルシールの交換部品が製造メーカーから発売されていないのだ。ここの部品が壊れたら、キャリパーまるごと交換しか選択肢がない。ゴムなんて消耗品なのに、交換部品がないなんて… しかもこのピストン、セラミックなので取り出し作業中に割れる。かなり慎重にやっても割れる。それなのに交換部品がないなんて…
しかたなくamazonを検索していたら、互換サイズのアルミピストンキットが売っていた。
文字が書いてある方がオイル側で、セラミックと思しき素材がはまっているのが外側(パッド側)。オイルシールも付属しているので、必要なものは全て入っている。
交換そのものは簡単。大変なのは掃除。めったにここまで分解しないので、入念に洗浄。オイルの通り道は、パーツクリーナーを噴いた後コンプレッサーで吹きとばす。さらに一昼夜放置して、入念に乾燥させる。
装着し終わると、こんな感じ。少しだけ色が見えて、カッコよさアップ。ピストンの動きは良好。というか、レバーの握りが軽くなった。ブレーキオイルは先月交換したばかりなので、オイルが新品にかわったというよりも、ピストン交換による効果だと思われる。
個人的には、セラミック素材のないシンプルなピストンが欲しかった。おそらくセラミックはブレーキの熱対策なんだろうが、少しガタがあるのが気になった。
果たしてオイル漏れ対策は成功しているのか、しばらく使って様子をみたい。