キッズバイクと変速システム
flascoにはキッズバイクがよく持ち込まれる。「MTBの学校」やってるから当然と言えば当然。
一番多いのはリアディレイラー台座のアライメント修正。キッズはよく転ぶから、しょっちゅう曲げる。
次に多いのは、シフトレバーの交換。キッズバイクって、だいたいグリップシフト系が標準でついている。これが曲者。
グリップシフト系は握って回転させる、握力前提の変速システム。
大人はほとんどグリップシフト系を使わない。なぜって?現在主流のシステム(ラピッドファイヤー系)のほうが圧倒的に操作性が良いから。なのに、操作性が劣るうえに、握力が少ない子供たちに握力が必要なシステムを使わせるのはなぜ?
コスト?
そんなことは百も承知。
しかも、キッズバイクではネジ止め式のグリップが使われることも稀。するとどうなるか?
こうなる。
これ、脚色なし。持ち込まれた状態。
そもそも、変速レバーと一緒にグリップもねじってしまう構造なので、ねじられるうちにグリップの内側が削れたり、わずかな隙間から水が入ったりしてグリップがユルユルになってしまう。
この状態になると、子供の力でも簡単に抜けてしまう。これ、車で考えてみてほしい。カーブを曲がっているときにハンドルの革がスポっと剥けて、手とハンドルが離れ離れになったらどうなるかを。
もう一度考える。コスト?
安心・安全があったうえでのそれだと思う。
交換。
flascoでは、このセットが一番お勧め。
キッズバイク選びで迷ったら、この変速レバーが最初からついているのを選ぶと◎。