超スロー
ビワイチで有名な滋賀県から、10名超の皆さまが体験・視察で来訪。
ここのところ、しまなみといい、ビワイチといい、
「サイクルツーリズム先進地域が、なぜうちに?」
と首をかしげながらも、ご要望に応じたオリジナルツアーを企画した。
午前中のテーマは、地域の名士、西村彦左衛門が作り上げた「立梅用水(たちばいようすい)」を体感するツアー。この用水は現役で使われているが、完成は1823年(文政6年)。日本史でいうと、シーボルトが長崎の出島に降り立った年らしい。とにかくそれぐらい長~~い歴史がある。
ツアーのスタートは、紙芝居から。
このツアーの特徴は5キロを2時間かけて回る、超スローなサイクリング。200km近いビワイチの方々から見れば、ある意味で驚異的なスピードに違いない。
車はおろか、人もほとんど通らない道を通り・・・
抜けた先には、豊かな田畑を眼科に納める。一つのストーリーを、自分の五感でなぞらえる。
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午後からは、ちょっと脚を伸ばした特別テーマ「自転車のまちづくりを体感」ツアー。多気町と一緒に取り組んだ自転車のまちづくり、うっかり巻き込まれてしまった人々、しっかり商品開発したお話を伺いに、下出木材さんを訪問。この日のために10人オーバーでも大丈夫な超ロングサイズの宿輪木を用意してくれていた。ありがとうございます。
「ちゃんと面取りしてあるから!」
笑いながらサラっと言うけれど、その細やかな心遣いが「宿輪木」やクラウドファンディングで好評だったkirinにも生きている。宿輪木は気がつけば累計800本を販売。しっかりビジネスにもなっている。
最後に訪れたのは、中学校。
「多気町で一番自転車に乗っているのは、実は中学生じゃないの?」
との気づきで始まった中学校とのコラボは、今でも進化中。担当の先生が、わざわざこの時間のために調整し、パワーポイントまで準備してくださった。
地域の課題に学生たちと一緒に向きあうことで、どんな効果・影響があるかを説明してくれた。
ツアー終了後、 参加された方々からは
「どうしようかと悩んでいたところだったけど、明日からのヒントがいっぱいありました」
「学びがいっぱいで、しかも楽しかった!」
という嬉しいお声をいただいた。
ご協力いただいた地域の皆さんに心からお礼申し上げます。