偽物の本物?
先日来てくださったお客様が、持参されたクリート。手に取った瞬間にわかる、若干の違和感。手前の黄色がそれ、奥の青はflascoがシマノから仕入れた純正品。
このクリート、見ての通り光沢が強いのだ。
手元にイエローのクリートがなかったため、シマノのオフィシャルサイトを確認。
やはり光沢はないようだ。
本物は中央にクリート中心を示す”○”が入っているが、今回のものは○が見当たらない。
そして、ペダル軸の中心を示すサイドの突起も、エッジが甘い。
よく見ると、ボルトも黒い。シマノ純正のクリート固定ボルトは、すべてシルバー。
黄色い部分の作りも甘い。エッジが立っていないし、色も薄い。重量は計っていないが、若干軽い印象。質感は硬質で、純正品のような粘る質感(硬いけれど、しなって割れそうにない感じ)はない。私の見立てでは、ほぼ間違いなく偽物。
以前からSPD-SLのクリートに偽物があるらしいとは聞いていたが、こうやって偽物の本物?を見ると違いがはっきりとわかった。このようなクリートだと、ダッシュやダンシングしたらペダルから外れそうで怖い。スプリントなんてもってのほかだ。
皆さんもご注意ください。
※皆さんへの参考になるようにと、掲載を許可してくださったオーナーさんのご厚意に感謝します。